七年越しの山形旅行_最終日2015年10月24日

土門拳の豆本
目が覚めて、まずは朝食の前に温泉に入った.
露天風呂はとても気持ちよかった.

昨日と同じくブッフェスタイルの朝食を済ませ、チェックアウトして徒歩で「土門拳記念館」に向かった.

距離にして1キロくらいか.10分ほどで飯森山公園内にある「土門拳記念館」に着いた.

土門拳の全作品が収納されているようだが、当然すべて常設展示されているわけではない.

今は「土門拳没後25年ぼくの好きなもの」と「筑豊のこどもたち」が展示されていた.

「ぼくの好きなもの」は古寺と焼き物.コレクションの焼き物と共に展示されていた.
写真にまつわる土門自らの文章も興味深かった.

「筑豊のこどもたち」はかつてニッコールクラブの写真集「こどもたち」で「江東のこども」とともに見ていて、作中のるみえちゃん姉妹がとても気になっていたけど、その後姉妹とも名古屋で幸せに暮らしているという文を読みほっとした.

展示品には報道カメラマンに支給されたNikon SP ブラックや愛用の指輪などがあった.

記念に記念館発行の土門拳「ぼくと酒田」の豆本を買い求めた.

「土門拳記念館」から次の目的地の初孫酒造(現:東北銘醸株式会社)の酒造資料館「蔵探訪館」は歩いて行くにはちょっと距離があるので会館の方にタクシーを呼んでいただいた.

資料館では酒造りの工程の展示もあったけど、ざっと見てメインはきき酒!

純米酒から純米大吟醸まで数種の酒を試飲できた.
お猪口で少しずつだったけど、全体でコップ一杯くらいいただいたのかな?

土産に新酒の「秋あがり」四合ビンを買った.カップ純米酒もあって帰りの電車用にとも思ったけど、乗り過ごしてしまうといけないのでやめた.

このあと山居倉庫と本間家旧本邸を見る予定だけど、荷物を持ったまま行くのはつらいので、いったん駅のコインロッカーに預けてからにしようと再びタクシーを呼んでいただき酒田駅に向かった.

コインロッカーに荷物を預け、本間家旧本邸を目指して歩いた.お昼時だったので昼食に酒田ラーメンでも食べようと思ったけど、それらしい店がなく、本間家旧本邸に到着.
武家屋敷と商家造りが合体した立派な家だった.見学料は山形市の無料と違い700円.
平屋ながら建材や装飾が選び抜かれた内装はすばらしかった.
また、門の外の赤松や庭もとても良かった.

ラーメン屋を探しながらも山居倉庫に着いてしまった.

倉庫横のケヤキ並木の散りかけた紅葉が美しく、しばし周辺を散策をした.

そうこうしているうちに急に雨が降ってきて、結局酒田ラーメンは土産で買い求めることにして、倉庫横のお店でうどんを食べた.
これも酒田ラーメンと同じくあご出汁でとてもおいしかった.

この後端の倉庫の「庄内米歴史資料館」に入ったけど、こちらも無料ではなく、300円だった.これは内容からすると高いと感じた.

帰りの快速「きらきらうえつ」は16:11発.

雨が止んでいる間に駅まで足早に歩いた.

途中、「写真家 土門拳 ゆかりの地」の碑を見つけて寄り道しながらなんとか降られずに駅に着いた.

その後は本降りになってしまい、折角楽しみにしていた日本海に沈む夕日は望めなかった.

酒田駅から「きらきらうえつ」で新潟まで行き、新潟駅で駅弁を買う予定が肝心の駅弁がほとんどなく、仕方なしにキオスクのコンビニ弁当とご当地ビールを買って上越新幹線に乗り込んだ.

東京駅からは普段なら静岡駅まで行き、清水駅に折り返すけど、今回は新幹線を三島駅で降り、その後東海道線で沼津駅止まりに乗って再び乗り換え清水駅に着いた.
これによって1000円くらい安くなった.
しかし、三島駅の乗り換え時間の5分は厳しかった.
もう、こんなことはやりたくない….

最終日は最後に雨に降られたけど、二日目まで快晴ですてきな山形旅行だった.